媒体別にみる広告の種類と特徴(簡易版)

■テレビCMの特徴

テレビCMは、接触率や接触時間がいずれも高く、短期間で繰り返し映像によるインパクトの強い訴求が可能であることから、現在でも最も広告費のシェアの大きい媒体。
「あのCMみた?」という会話はリアルでもまだよく聞きます。
テレビの効果が悪い、という方は「効果を測ること」しか考えていなく、直接的な効果以外にもっと素晴らしい位置づけの役割がある媒体。

CMをドラマのようにしたり、番組タイアップしたり、ショートドラマ仕立てにしたりと工夫次第ではユーザーへ強い影響を与えることが可能なメディア。



≪テレビCMの種類≫

・全国に放送する「ネット」と地域単位の「ローカル」に分かれる。

・買い方は、番組提供で長期的に訴求する「タイム」と短期集中できる「スポット」がある。


テレビCMは「タイム」と「スポット」の2つに分けられます。


番組のなかで流れるのが「タイム」、番組と番組の間に流れるのが「スポット」です。

タイムの買い付けの基本単位は1クールと呼ばれる3カ月単位。(※通常は2クールで買う)

テレビ局の番組改編が「4月・7月・10月・1月」に行われ、タイムの提供も切り替わる。


一方で「スポット」は出稿する時期を自由に設定することができる。
スポットが流されるのは、番組と番組の間のステーションブレークと番組内に設けられたスポットを流すためのパーティシペイティングという2つの時間帯になります。


細かいことを書くとさらにあるが、その中でも「1社提供」という一つの番組に1社のみ、という番組の高感度の影響を受けやすいものもある。

昔よく見てた、トヨタが1社提供で入っていた「ワンステップ!」(若者が各依頼人の悩みに答えていく?)番組は面白くてユーザーとしてトヨタに好感をもったのを覚えている。



■インターネット広告の特徴

インターネット広告には、インタラクティブ、ソーシャル、ターゲティングなどがあり、即時性に強いものや、動画によるインパクトある表現が可能。

ダイレクトレスポンス系(WEBでものが購入 ※または資料請求などのアクション)できるサービスを主に
扱っている企業はペイドリスティング(検索結果広告)がとてもニーズがある。


企業のマーケティング戦略によるため一概には言えないが、ふつうはキャンペーンサイトをつくったら、企業としてもたくさんのユーザーにそのサイトを見てほしいもの。

インターネット広告枠を購入することで、そのサイトにどれくらいのユーザーを来訪することができるかを、実績値から予測することができる。(実績が多々あるためあまりぶれないのも良い特徴)

いまや購買に積極的なユーザーでインターネットをまったく使っていない人はほぼいないといってもいいくらいだ。(※調査では当たり前だが世帯普及率や利用者率は100%ではないが)


折角つくったサイトについてもなにも施策を打たなければ、数多ある情報にうもれ、WEB上で迷子になってしまう。情報大爆発時代なだけに見つけたくてもそう簡単にユーザーは見つけられない。

探そうとしているユーザーのためにも、あらかじめ「サイトへの道」をつくっておくことも重要だ。


ただ、最近では、ただ単に枠を買って誘導するのではなく、ソーシャルメディアをうまくつかい、投資金額で期待される効果を上回るような施策に対して頭を使うことが増えている。

必要であれば、行動ターゲティング広告やその他の広告を使う。



■新聞広告の特徴

新聞のもつ公共性や社会性から、新聞広告には信頼性や説得性といった他にはない強みがある。
宅配されることや出稿日を特定できる。読者層の高齢化が進んでいる。

「新聞はもうだめだ」という人もいるが私はそうは思わない。

新聞には新聞の特徴があり、そのメディアを毎日楽しみにしているユーザーはいる。
ただ、昔よりは新聞を読む人数は減ってしまったかもしれないが、読んでいる人は読んでいる。
質はまったく落ちていないのだ。

新聞愛読者と話したとき、新聞についてヒアリングしたことがあった。

返ってきた言葉は私の頭に突き刺さった。

「インターネットは目が疲れる。長くは見ていられない。使い方もよくわからんし。。新聞は何十年も毎日読んでいるから目が見える限り読むのはやめないよ」

「紙の方が読みやすい。情報がまとまっていて一つをじっくり読める」

「インターネットで情報収集するより、新聞をじっくり読んだ方がわかりやすい」

読んでいる人はしっかり読んでいるメディアだ。
それも自発的に。

ページをめくり、一面に広告がでていたら目立ちますね。
それが好きなもの、ちょっと興味があるものの場合、立ち止ります。
印象にも残ります。

また、前にテレビで「新聞記者」について特集した番組がやっていた。
それを見た後は、新聞の活字は生きていると感じるようになった。

文字で思いを伝える」ということは、何千年も前からあったこと。いくら世の中が便利になって、新聞発行部数が減っても、その新聞をまっている人は、、、ちゃんといるんだ。