Facebookメモ2

・ここ半年間(2010年9月〜2011年2月)におけるユーザー増加率は、167%であり、ネットワーク外部性が動くことで今後急激な伸びも予想できる。


・近年、ソーシャルグラフソーシャルメディア上の人間関係)が注目されているが、フェイスブックソーシャルグラフは「実名+顔写真」によるリアルグラフ(現実社会の人間関係)である。


ミクシィはニックネームで利用する人が多く、顔写真を公開しているユーザーはごく少数だ。身近な友人には、そのニックネームとアイコンが誰であるかを特定することはできても、少し離れた知人や、昔の友人は、個人を特定することが難しい。


フェイスブックはいわば自分や友人の「行動と感情」がリアルタイムで共有されるライフログ兼コミュニケーションプラットフォームである。


CGMは多くのUGCが集積し、メディアとしてのパワーを有するものと考えるとわかりやすい。フェイスブックで一人のユーザーが書き込んだ一つの投稿はUGCだが、全世界で6億人が使うコミュニケーションプラットフォームとしてのフェイスブックCGMといえる。


・日本でCGMソーシャルメディアといわれる様々なサービスの中で、ソーシャルグラフの形成・反映をサポートしているものは、フェイスブックツイッターミクシィ、グリー、モバゲーなどのSNSマイクロブログサービス、ベネッセウィメンズパークゴルフダイジェスト・オンラインのような専門特化型SNS動画共有サイトのユーチューブや画像共有サイトのフリッカーしか存在しない。


アメーバブログの場合は「アメンバー」という承認制の読者登録のような機能が実装されており、「ソーシャルグラフの形成・反映」がサポートされているため、ソーシャルメディアと言える。


・実名か匿名か、オープンかクローズドかが重要なのではなく、場所に応じて「顔」を使い分け、複数の「社会」で生活しているということ。フェイスブックが世界的に他のSNSを圧倒的に凌駕する最大の理由は、今までのソーシャルメディア上に、新たな「実社会」に近い人間関係を作り上げたことであり、それが多くの人に受け入れられたということ。


・知らない人が「家を購入した」という一世一代の買物をした事実よりも、仲のよい有人や会社の同僚の近状に注目する。注意(アテンション)や興味(インタレスト)はWhatよりもWhoに重きが置かれる。