ジアースがGoogle の不動産検索にデータ提供開始!
8月12日に出たプレスリリース
http://corp.the-earth.tv/file/ir/2010/irnews20100812182.pdf
現在私達は、購入/賃貸について探すとき、各社が提供しているサービスを使う。
※ホームズ、スーモ、アパマンショップなど。
不動産ポータルサイトは、何十万件の物件データを保有しており、
十分な検索機能(地区、広さ、価格、南向き・・・など)から、求める物件情報を選択し、検索結果から物件を選ぶ。
興味があれば「資料請求/物件問い合わせ」をする。
ユーザー視点として、このプレスリリースがでたときに、今後の動向が気になった。
各社(不動産ポータル運営会社)はどのような対策にでるのだろうか。
不動産を探すときに、ユーザーのほとんどは不動産ポータルを利用する状況なため、
すぐにはその手法は変わらないと思うが、中長期視点で考えるとやはり脅威だ。
不動産ポータルの保有している物件達は、少なからずそれぞれの競合ポータルで物件はかぶっている。
不動産ポータルを3つ4つ使うことは情報がありすぎて判断が鈍るから、つかっても2社だろう。
※実際に私は、主に利用したポータルサイトがホームズ(http://rent.homes.co.jp/)で、少しだけスーモ(http://suumo.jp/chintai/)を使った。
過去2回の引越しは、結局ホームズ経由で2回成約した。
何故その2サイトを利用したかは、
- 物件数が多そう
- 過去につかったことがある
- 検索機能が使いやすかった(利用し続けることの意思決定になった要因)
- インターフェースが見やすかった
という4点だ。
いくら、Googleで物件検索ができるようになった!・・・といっても、そんなにすぐユーザーマインドが変わるとも思えない。
実際、たとえ話をすると、
飲食店なんかは前々からGoogle検索結果にでてくるが、私は飲食店を探すときにGoogle検索により実際に飲食店を探し、予約/来店したことがない。
この場合、「食べログ(http://tabelog.com/)かぐるなび(http://www.gnavi.co.jp/)」を使う。
いくらGoogleが対応しているといっても、日頃使いなれたサービスを変えてまで使う気にはなれない。
飲食店を探すこと、悩む時間をつかうことがわかっているのだから、サービスの使いかたを理解する時間がもったいない。
検索で手に入れることができる「情報/質」が変わらないのであれば、そのままでいい。
と思っていたが、今回のGoogleとジアースの賃貸物件情報の提供及び掲載承諾の件は、ユーザーの検索の自由という視点で考えると意外と手ごわそう(おもしろそう)で、出来ることが理解したら「使ってみようかな」と思う要因があると感じた。
過去、不動産ポータルを利用していたときに、
- あのマンションの家賃ってどれくらいなのだろう?
- あの場所近辺に住みたい。近くて他にどんなマンションがあるのかな?
という2つの疑問がクリアになるには、
「時間をかけて検索して見つけ出す」・「実際に不動産会社にいって質問してみる」
という2つの行動をするしかなかった。
しかし、GoogleはGoogleマップと連動しており、直感的にそれぞれのマンションの場所を把握し、合わせて賃料もわかる。
詳しい情報を知りたければ、ジアースの提供しているページへそのままいくことができる。
http://www.the-earth.tv/TheEarth/property/detail?id=000000020101000020381727
「検索の楽しさ×情報提供元はほぼかわらない」という2点をすべてのユーザーが理解したら、
不動産検索のシェアはGoogleに流れ、今不動産ポータルを運営している各企業にとって驚異になる可能性も十分考えられます。
今後の動向に注目です。